ー卒業50年。18才への回帰。ー
「都立青山高等学校卒業生14期会」司会進行台本
2011 11 06 大沢達男
1、プロローグ(13:55)
校歌のBGMが消え、突然『ライオンは寝ている』(ザ・トーケンズ)が流れてくる。場内はまだ薄暗くざわついているが、曲をバックにして司会進行のT(大沢達男)とA(岡本篤子)のトークが、DJ番組のように聞こえてくる。
T「なつかしい顔が集まりましたね」
A「ほんと!」
T「いい男、いい女ばかりですね」
A「うれしい!」
T「仕事仲間に、日比谷高校や新宿高校の秀才がたくさんいたんですが、ボクはときどき皮肉を言ってやりましたよ」
A「なんて?」
T「いいなあー!日比谷や新宿は勉強ができれば入学できるんだから。青高の入試を知ってる?成績+写真選考!ハードル高いよ」
A「ハッハッハッ!写真選考が入試。そうね、ルックスの青高かもね」
T「アツコさん。あなたの元カレは来ていますか」
A「それが、まだなんです。・・・タツオさんは?」
T「ボクも、まだです。でもいい。あきらめているんだ。
ところで、現在何人ぐらい、集まってますか?」
A「すでに、100人を突破しました、出席予定の107名にあと少しです」
T「そうですか。そりゃよかった。盛り上がりますね」
A「開会予定の2時が近づきました。始めていいと思います」
T「よーし、それじゃ、行きましょう」
2、オープニング(14:00~14:10)
BGの音楽は消え、ステージに司会進行のT&Aが登場する。
T&A「みなさん、お久しぶりです。こんにちは」
T&A「(高らかに宣言するように)『卒業50年。18才への回帰。都立青山高校卒業生14期会』を開会します」
T「本日の進行は、3年8組の大沢達男と」、A「3年4組の岡本篤子です」
T&A「よろしくお願いします」
T「佐用さん!いらっしゃいますか?あなたがいちばん南からやってきました。
九州は別府からです。みなさん拍手を!」
A「種倉さん!どちらですか?あなたがいちばん北からやってきました。
岩手県の盛岡です。みなさん拍手をお願いします」
T「たったの一組、カップルをお迎えしました。
難波さんです。いらっしゃいますか。奥さまはフランス人。マダム!くつろいでいらっしゃいますか。みなさん拍手を!」
T「それでは、開会宣言を4組の斉藤繁さんにやっていただきます」
A「斉藤さんは、幹事の代表として、企画から実施まで、
すばらしいリーダーシップを発揮されました。青高新聞『くまんばち』の斉藤繁さんに
みなさん拍手をお願いします」
斉藤「(挨拶3分)」
T「斉藤さんありがとうございました。
3、食事と歓談(14:20~15:00)
T「今後の予定を申し上げます。
これからはお食事とご歓談の時間です。
この時間には3つのイベントがあります。
第1は、こちらのスクリーンに高校生活の思い出の写真が映し出されます。インターネット青高サイトでご尽力をいただいている6組渡辺栄一さんの編集です。
第2は、お手元に、なつかしの青高新聞『くまんばち』をお届けします。
第3は、各組対抗の青春の歌コンテストの演出を決めていただきます。
コンテストのディレクターは、3組の大木さん。
歌手は最低でも2人以上、デユエットでもコーラスでも結構です。
エキサイティングな演出をお願いします」
A「食事の後、3時からは、18才への時間旅行、音楽のワンダーランドが始まります。
まず8組の香川さんが率いるエレキバンド『ビート64』の演奏、そして4時ちょっと前から、クラス対抗の『青春の歌』コンテスト始まります」
T「音楽のワンダーランドを旅したら、エンディングに入ります。
まず校歌の斉唱、3本締めでお開き。そして記念撮影、こんな予定になっています」
A「お食事はカジュアルな多国籍料理です」
T「お飲物はすべてフリー。ソフトドリンクのほか、ビール、焼酎、ウイスキー、がございます。そして今日は特別にいいワインが届いております。有名なワイン評論家でワインのインポーターである6組塚原正章さんのセレクションです。日本酒は、千葉は成田の名酒「長命泉(ちょうめせん)」が、3組大木節子さんから。焼酎は、3組の熊本・天草の中井詔太郎さんから。さらにキャッシュで3万円を4組の吉田文子さんからご寄付していただいています。どうぞお楽しみください」
(『くまんばち』配布。撮影班とT&Aは、各クラスを訪れ、インタビューする。
14:45からは、ステージ上でバンド演奏の準備が始まる)
4、「ビート64」(15:00~15:35)
T「Next program is the BEAT64.
Ladies & Gentlemen would please warm welcome to the BEAT64.」
A「ありがとうございます。ビート64は、8組の香川大(まさる)さんが率いるエレキバンドです。
香川さんにお話をうかがいます」
「香川さんは外苑中、青高、慶応大学、そしてエンジニアの道を歩みながらも、なぜエレキに手を染めるようになったのですか」
香川「(ビート64の紹介)」
T「OK! Everybody clap your hands and stomp your feet. Please enjoy dancing and・・・ kissing.The BEAT64!」
(演奏が終わったら、ステージ上ではカラオケの準備を始める)
5、クラス対抗「青春の歌」コンテスト(15:50~16:55)
T「いよいよ『青春の歌』時間ですが、歌の準備ができるまでの時間を利用して、青高ウエブサイトについての説明を、渡辺栄一さんと中島繁さんにしていただきます」
渡辺・中島「・・・・・・」
T「ほかに、この際だから、言っておきたい。発言をしたい方、いらっしゃいますか?」
X「・・・」
A「ありがとうございました。
それではお待たせしました。本日のメインイベント、クラス対抗『青春の歌』コンテストを始めます」
出場順と曲目を発表します。
1組「上を向いて歩こう」、
2組「銀座の恋の物語」、
3組「いつでも夢を」
4組「小さなスナック」、
5組「風」、
6組「白いブランコ」、
7組「琵琶湖周航の歌」、
8組「青葉城恋歌」。
選考は先生方とみなさんにお願います。グランプリの1曲を決めたいと思います。
歌の上手下手ではありません。最もエキサイティングだった曲を選んでください」
T「歌の前に、全員で発声練習をします。『高校三年生』を歌いましょう」
全員「・・・赤い夕陽が・・・」
A「トップバッターは1組『上を向いて歩こう』です。どーぞ!」
(と、8組の歌唱。曲の合間には曲目を紹介する)
T「代表選手のみなさまお疲れさまでした。
それでは、グランプリ決定まで、コンテスト・ディレクター大木さんの一曲をお楽しみください」
A「それでは、本日のグランプリを発表します。
グランプリは、みなさまの拍手により、7組の『琵琶湖周航の歌』に決まりました」
(グランプリの曲を歌ったクラスにシャンパン贈呈。
シュッポーンと抜かれるシャンパン。7組の万歳三唱)
T「18才への時間旅行をお楽しみいただけましたか。
会場を見てください。感激のあまり、泣いている方もいらっしゃいますよ。
音楽は思い出を作ります。歌は青春を再現します。
あの頃、18才に戻りたいときは、あの頃、18才の歌を歌う。
そして18才の力を得て、また明日に向かっていけるようになります」
6、エンディング(16:55~17:20)
(校歌斉唱)
A「それでは、あの頃の最高の思い出の歌、『都立青山高校校歌』を歌います」
A「ご起立ください。指揮を2組の大賀さん、ピアノを5組小森谷さんにお願いします」
「青高文化祭以来、50年ぶりの共演です」
T&A「すばらしい。ありがとうございました」
(閉会の挨拶)
T「それでは閉会の挨拶と3本締めです。5組の大澤武彦さんにお願いします」
A「大澤さんは14期会の事務作業のためにオフィスを提供してくれました。
ありがとうございました。それでは大澤さんお願いします」
大澤「(3分あいさつと三本締め)」
T「以上でプログラムのすべてを終了しました。私ども司会進行に、行き届かないところが、たくさんあった思いますが、お許しください」
A「みなさんのご協力で、素晴らしい会になりました。ありがとうございました」
T「それでは・・・幹事のみなさん!ステージにお上がりください。
長い道のりでした。長い戦いでした。お疲れさまでした」
A「会場のみなさん、幹事のみなさんにねぎらいの拍手をお願いします」
T&A「ありがとうございます。さようなら、またお会いしましょう」
(写真撮影)
「記念撮影をします。こちらに全員集合ですが、指示があるまで、そのままお待ちください。クラスごとの移動していただきます」
7、エピローグ(17:20~17:25)
照明は落ちる。会場から人は出て行く。『夏の日の恋』(アンディ・ウイリアムス)が流れてくる。プロローグのDJのような、T&Aの二人のトークが聞こえてくる。
T「お疲れさまでした。いま突然思い出したんだけど、絵画館の前に力持ちの外人プロレスラーが来て、バスを引っ張ったんだ。力道山もジャイアント・馬場もいた。バスが動いたんだよ!
興奮したなあ」
A「私はやっぱり当時の皇太子殿下のご結婚パレードが忘れられない。絵画館には行かなかったけど。テレビでしっかり見ました。そして花嫁さんにすごーくあこがれました」
T「ところでアツコさん、元カレは来たの?」
A「うーん!?それより、タツオさんどうなのよ?先に言って!」
T「ボクの好きな人は、来なかった、来れなかった、だって亡くなってしまったんだ」
A「エッツ?誰だったの?」
T「2年のときに担任だった石黒静子先生。ぼくは姉のようにしたっていたんだ。
でも、しょうがないよね。50年だもの、ご出席の先生方に感謝しなくっちゃ」
T「じゃー、アツコさんは?」
A「私の元カレっていいうか。お慕いしていた人、いらしていたんです!
でも今日は18才への回帰でしょう。心臓バックンバックン、声なんてかけらませんよね」
T「ワオー!話はヤバくなってきたぜ!じゃその話の続きは、2次会でっていうことで・・・」
T&A「アビーロードのスタッフのみなさまご協力ありがとうございました。お世話になりました。お・つ・か・れ・さま!」
『夏に日の恋』大きくなり、プレイアウト。
ーENDー